「鬼滅の刃」無限城編(第一章)ネタバレ感想考察!【猗窩座再来編】

「鬼滅の刃」無限城編(第一章)ネタバレ感想考察!【猗窩座再来編】

映画公開中の無限城編。テレビアニメでは、第139話「」までが公開されましたので、映画では140話「決戦の火蓋を切る」からのスタートです。

『鬼滅の刃』クライマックスとも言える「無限城編」は、鬼殺隊と上弦の鬼たち、そして鬼の始祖・鬼舞辻無惨との壮絶な死闘が描かれる超重要パートです。

本記事では、無限城編のあらすじを振り返りつつ、各キャラクターの活躍や死闘の見どころ、さらに感動的なシーンや衝撃展開について、ネタバレ込みで徹底的に感想&考察していきます。

怒涛の戦いの中で明かされる鬼たちの過去、人間ドラマ、そして命を懸けた決意の数々に、涙なしでは見られない展開が続きます。

無限城編を読んだ人も、これから読む人も必見の内容です。

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目次
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「鬼滅の刃」無限城編(第一章)ネタバレ感想考察!【猗窩座再来編】

無惨によって無限城へと転移させられてしまい、鬼殺隊員面々は突如として無数の鬼に襲われていく。

炭治郎は間一髪で義勇に助けられ、行動を共にし、他の柱たちもそれぞれ散開しつつ、無惨を探していく。

伊黒と甘露寺。悲鳴嶼と無一郎。実弥は単独で進み、伊之助、玄弥、善逸もまた各々が鬼との激闘を開始していく。

はたして無惨を討つのは誰なのか?続きは140話「決戦の火蓋を切る」からどうそ。

第140話「決戦の火蓋を切る」のネタバレ感想考察

無惨によって鬼殺隊員達は無限城へと強制転移させらてしまいましたね。予測不能な展開を向えてしまい、緊迫感がさらに増していきます。

隊士たちの強みである連携が断たれてしまった状況の中で、隊士達それぞれの戦いが描かれていきました。

炭治郎は落下し、鬼達に襲われてしまいますが、間一髪のところで冨岡義勇によって救われま、事なきを得ました。

義勇の冷静な判断力がこれからの戦闘に重要となりますので、炭治郎と義勇との共闘が無惨打倒に繋がれば良いですね!

この極限状況下で活躍する二人が見どころです。

さてそんな他の隊士達や柱達もまた、無限城の各所で戦闘を開始していきました。

伊黒小芭内は甘露寺蜜璃と行動を共にしており、彼女を守りながら鬼を蹴散らしていました。

二人の間に特別な絆が芽生えていく感じですね。

悲鳴嶼行冥と時透無一郎は、大量の鬼と遭遇しますが、無惨の狙いが鬼殺隊の消耗であることを看破し、お館様の壮絶な最期を知ったことで、無一郎の怒りは、さらなる決意を固め、無惨を討つ覚悟を示していきます。

しかし不死川実弥はお館様を失った事で、自責の念に苛まれ、メンタルが大変な事になっています。

その怒りを鬼へと向け、圧倒的な力で鬼を蹂躙していくと、彼の強さも底知れません。

伊之助は相変わらず猪突猛進で無限城を突き進み、状況を楽しんでいるようです。

無惨の巧妙な策略によって鬼殺隊が分断された状況の中で、極限状態に置かれているにも関わらず、個々の柱や隊士たちの強さは、絆と感情が入り交じっている事で、さらに強さを上げている感じです。

そして最後のワンシーンでは、胡蝶しのぶが上弦の弐である童磨と対峙。

衝撃的なラストを向えましたが、しのぶの実力は童磨にどこまで通用するのか、そして彼女の身に何が起こるのか、気になるところです!

第141話「仇」のネタバレ感想考察

自らの信者たちを救済と称して食らう童磨。彼は常軌を逸した思想を持つ残酷な鬼だった。

そんな童磨と対峙すうるしのぶは、姉の仇を目の前にして怒りを露わにする!

秘めたる激情を見せ姉の仇を討つ為に童磨へと挑む!はたして倒す事が出来るのか?

今回はしのぶが最愛の姉である胡蝶カナエを失った過去の回想から始まって行きましたね!

瀕死のカナエがしのぶに語りかけていく最後の言葉には、鬼殺隊を辞めて普通の女の子として幸せを掴んでほしいという最後の願いが込められていました。

最後までしのぶの事を思っていた優しき姉カナエ。

そんな彼女を殺した鬼の特徴が一致する鬼・童磨とついに邂逅してしまいます。

しのぶの心には深い悲しみと同時に抑えきれない怒りが爆発していました!

童磨は万世極楽教の教祖と名乗り、人間を食らうことを救済と称する、何とも常軌を逸した危険思想の持ち主と、人間が死を恐れるからこそ自分が食べて永遠の時を与える事が救いだと言い放つ、その言葉には一切の悪意や罪悪感が感じられませんでした!

完全にサイコパスですね。この異常な倫理観を持つ童磨。

しのぶは姉の仇を目の前にして、普段の穏やかな表情を完全に失って激おこです。

激しい怒りを童磨にぶつけ、彼女の怒りの矛先は童磨の言動一つ一つを拒絶し、その感情の昂りがひしひしと伝わってもきます!

そして怒りに燃えるしのぶは、得意の蟲の呼吸を繰り出していきます!

童磨の左目を貫く一撃を見舞うも、童磨は蓮葉氷という血鬼術で反撃してきました。

冷気を伴う氷の血鬼術。

しのぶの肺にまで影響を与えるそれは、呼吸を阻害するという致命的な弱点を突いてきたのです!

しかも、しのぶの得意とする毒が童磨に簡単に克服されてしまいます!

また童磨はしのぶが鬼によって毒の調合を変えていることまで見抜き、瞬時に毒を分解してしまったのです。

確実に仕留める方法である頸を斬る力を持たないしのぶ・・・毒は唯一の対抗手段でしたが、それが通用しないという事実。

それは彼女を窮地に追い込むものだったのです。

しかし、彼女はこの絶望的な状況でも、想定内と不敵な笑みを浮かべました。

これはまだ奥の手があることを示唆します。この言葉の意味は・・・次回に続きます!

第142話「蟲柱・胡蝶しのぶ」のネタバレ感想考察

童磨の強力な血鬼術によって肺を損傷してしまったしのぶ。

毒も効かぬ相手との戦いに致命傷を負いながらも、姉カナエの言葉に奮い立つ。

小さいコンプレックスを乗り越え、絶体絶命の状況で放つ渾身の蜈蚣ノ舞・百足蛇腹!

その速さは余裕な笑みを浮かべた童磨を驚愕させる!串刺しにするという驚異の一撃は童磨を完全に屠れるのか?

今回のお話では蟲柱・胡蝶しのぶと上弦の弐・童磨の戦いが始まっていきました!

しのぶの壮絶な過去!

そして彼女の揺るぎない覚悟が深く掘り下げられた回ともなりましたね。

また今回のお話で明るみになったのは童磨の人物像です!

彼は幼少期にすでに異常な環境にいました。

虹色の瞳を持つ特別な子として親に崇められ、その内面は完全に空虚と、神も極楽も存在しないと信じ、人々を愚かと見下していたと、中々に恐ろしい人格をしています。

この時からすでに危なかったんですね。

信者たちを救済と称して喰らう行為は、彼にとっては純粋な善意と本気で思っている事からも、そこに一切の悪意は存在していませんでした!

この徹底した倫理観の欠如。

童磨というキャラクターの恐ろしさを際立たせています。

そんな中でしのぶと童磨の戦闘は、しのぶにとって極めて不利な状況で行われてきました。

彼女の最大の武器は毒。

童磨の異常な適応能力は瞬時にその毒を克服してしまいます!

何度調合を変えても効果は一時的で、童磨の血鬼術「蓮葉氷」は、呼吸するだけで肺を壊死させると、まさに鬼殺隊にとって致命的な能力でもあります!

しのぶは深手を負い、大量出血と肺の損傷で絶体絶命の危機に陥ってしまいました!

でもこの絶望の淵においても、しのぶは幼い頃の自分との約束を思い出しました。

それは姉・胡蝶カナエの死を看取った際に誓った、鬼殺隊を辞めないこと!

そして姉の仇を討つという強い決意!

自身の身体が小さく鬼の頸が斬れないというコンプレックス。

そんな絶望に打ちひしがれるしのぶの前に、幻影として現れたカナエの姿。

彼女を叱咤激励し、泣くことは許しません!

立ちなさい!

どんな犠牲を払っても勝つ!

その力強い言葉でしのぶの心に再び炎を灯し、姉の言葉に奮い立ったしのぶは、満身創痍の身体で挑みます!

童磨が勝利を確信し、とどめを刺そうとしたその瞬間にしのぶは、「蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞・百足蛇腹」を放ちました!

その速度は童磨をも驚かせました!

童磨を天井に串刺しにするという捨て身の一撃!

この一撃はしのぶのコンプレックスを乗り越え、持てる力を最大限に引き出した覚醒でもありました!

でも・・・このまま勝てるのでしょうか?

143話「怒り」のネタバレ感想考察

しのぶ敗北か?それを見たカナヲの怒りが童磨に通じるのか?

そして善逸にまさかの再会!

第143話で起きる衝撃の展開の数々。

しのぶが童磨に敗北!

このまま童磨に吸収されてしまうのか?

その光景を目にしたカナヲの激しい怒りが爆発し、童磨へと斬りかかる!

そして善逸が上弦の鬼となった因縁の兄弟子・獪岳と再会し、なぜ彼が鬼になったのかを問い詰める!

しのぶの過去の回想から始まるこの話では、幼い頃の回想が描かれていました。

両親を鬼に殺されてしまい、窮地を悲鳴嶼行冥に救われた過去。

姉のカナエと共に自分たちと同じような悲劇を繰り返してはならないと、固い決意を胸に鬼殺隊に入隊した、そんなしのぶの原点が語られていきました。

彼女が常に冷静に見えても内には「怒り」の炎が宿っていたのです!

そんな童磨との戦いは、しのぶにとって圧倒的に不利な状況の中で行われ、

しのぶの毒は、童磨の異常な再生能力と適応力によって、ことごとく克服されてしまい、毒が唯一の武器であったしのぶにとって、これはまさに絶望的な状況とも言えるでしょう。

そんな中で童磨がしのぶを抱きしめ、感動したと語り、才能の無いのによくここまでやったと、彼の異常なまでの精神性と残虐性が、瀕死のしのぶに嫌悪感を与えていきます。

そしてしのぶが「地獄に堕ちろ」と最後の言葉を放ち、童磨に吸収されてしまうという衝撃的な結末を向えてしまいます。

しのぶまさかの敗北?

あまりにも残酷な最後です。

しかしその直前にしのぶがカナヲに送った指文字のサインは、彼女が残してくれた最後の希望となります。

童磨を倒すための奥の手が秘められていることを示唆し、カナヲの激しい怒りは抑えられ、彼女の捨て身の覚悟を無駄にせず、命と引き換えに童磨に何かをしただろうチャンスを窺うカナヲ。

はたして、しのぶの仇を討てるでしょうか?

そして一方では我妻善逸が獪岳と遭遇する展開がありました。

かつての兄弟子が鬼となり、しかも上弦の鬼として立ちはだかるという因縁の対決。

今後の善逸の覚醒と、雷の呼吸の継承者としての真価が問われることになりそうですね!

第144話「受け継ぐ者たち」のネタバレ感想考察

蟲柱・胡蝶しのぶの悲報・・・

炭治郎と義勇に届き、鬼殺隊に深い悲しみが広がる。

しかし立ち止まる間は無く、新たなお屋形となった産屋敷輝利哉が幼くも指揮を執り、鬼殺隊を鼓舞していく!

そして物語は我妻善逸と上弦の陸・獪岳の因縁の対決へと移る!

獪岳が鬼になった理由とは?

そしてその裏に隠された師範の悲劇的な死!

怒りに燃える善逸は獪岳を倒せるのか?

今回のお話では胡蝶しのぶの死という悲報が炭治郎と義勇のもとへ鎹鴉によって伝えられるところから始まりました・・・

これを見る限りはしのぶは死んでしまったんですね。

この知らせは炭治郎に深い悲しみと無力感をもたらし、同時に無惨を討つという決意と覚悟を一層強く固めさせていきます!

鬼殺隊全体に重い空気が流れてしまうも、新たな総指揮官となった、わずか8歳の産屋敷輝利哉。

亡き父・耀哉の遺志を継ぎ、妹たちと共に冷静に指示を出す幼い輝利哉の姿。

今の鬼殺隊にとって大きな希望になって欲しいです!

こんな絶望的な状況下において士気を上げてくれる支えになって欲しいですね。

愈史郎が開発した「眼」となるお札を付けた鎹鴉。

まるでドローンのように無限城内の情報を把握し、隊士たちを導いてくれる心強い味方となっています。

そんな鬼殺隊の総力戦は我妻善逸へと移りました。

無限城でかつての兄弟子である獪岳と遭遇し、鬼と成り果てていました獪岳に、師範である桑島慈悟郎が切腹して自害したという事実を獪岳に突きつけます。

介錯をつけず苦しみながら死を選んだ師範。

その壮絶な最期は善逸にとって深い悲しみと、獪岳に対する激しい怒りの原動力となっている様です!

しかし獪岳は師範の死に対する罪悪感を一切見せようとはしません。

逆に常に自分を正しく評価してくれる者につくという自己中心的な思想を露わにもしました。

そんな獪岳に善逸は俺がカスなら、アンタはクズだと言い、後継に恵まれなかった爺ちゃんが、気の毒でならねと言い放つ彼の怒り!

師範への深い愛情が溢れ、獪岳への怒りが露わになっています。

そして放たれる放つ雷の呼吸・肆ノ型を、善逸は驚異的な速さで回避し、先制攻撃を叩き込みます。

獪岳がその動きに驚愕する様子は、善逸が師範の死を乗り越え、いかに急成長したかを示しています。

兄弟弟子による因縁の対決。 単なる力比べではなく、生き様と信念がぶつかり合う、感情的な戦いになりそうですね。

第145話「幸せの箱」のネタバレ感想考察

善逸と獪岳の因縁の対決!

鬼となった獪岳が語る衝撃の理由とは?

上弦の壱・黒死牟からの血で鬼となり、雷の呼吸を血鬼術で強化し、猛ラッシュをかける獪岳の前にピンチに陥る善逸。

しかし師範への想いと獪岳への怒りは、善逸に壮絶な成長を促し、獪岳に脅威の一刀を浴びせます!

我妻善逸と上弦の陸・獪岳との因縁の対決に終止符がついに打たれることとなりました。

感情と覚悟が交錯する感動的な内容でしたね・・・

獪岳が鬼になった衝撃の理由は、鬼殺隊士として上弦の壱・黒死牟と遭遇した事から始まります。

その圧倒的な力に絶望し、その場をやり過ごして生き延びるために、黒死牟の脅迫に屈してしまい、無惨の血を受け入れ鬼と化した事が原因でした。

・・・なんとも言いがたい顛末なんでしょうか?

生きたい気持ちは解りますが、なんとも言えない状況です。

これまでの人生で培われた、生きてさえいれば勝てるという信念。

その信念が強大な恐怖の前に脆くも崩れ去り、鬼となった獪岳は、血鬼術によって強化された雷の呼吸で善逸を猛攻し、追い詰めていきます。

弐ノ型から陸ノ型までを繰り出していく、黒い雷を伴う斬撃で善逸を圧倒していく獪岳。

自分を正しく評価する者を善であり、そうでない者を悪と断じる歪んだ価値観を露わにしました。

なんとも性根が腐ってます。

師範や善逸を罵倒し、一方的に追い詰められる善逸は、部屋の外へと吹き飛ばされ、絶体絶命の危機に陥ってしまいます!

しかし落下しながらも善逸は、師範との修行の日々。

獪岳に対する複雑な感情を思い出していきました。

獪岳が自分を嫌っていたことは分かっていながらも、その努力とひたむきさを尊敬していた善逸。

そしてどんな時も獪岳の心から不満の音がしていたこと、彼の心の幸せの箱に穴が空いていたことを悟っていました。

もう後には戻れないと理解した善逸。

師範の死と獪岳の堕落に対する怒り、そしてかつて共に修行した兄弟子への哀惜を胸にして、渾身の一撃を放つことを決意しました。

ごめん兄貴と心の中で呟き、善逸が放ったのは、誰も見たことのない雷の呼吸・漆ノ型「火雷神(ほのいかずちのかみ)」でした。

壱ノ型しか使えなかった善逸。

それは自ら編み出した唯一無二の型だったのです!

霹靂一閃をも凌駕する圧倒的な速度!

獪岳の頸を一閃し、その速さに驚愕しながら、最後まで師範が自分を贔屓せず、善逸が自力で編み出した技であることを理解しませんでした。

戦いは善逸が師範の無念を晴らし、自身の鬼殺隊士としての誇りを貫いた証として勝利を得たのです!

獪岳の最期は寂しいモノでした。

善逸は鬼となった兄弟子を討つ!

それは悲しくも避けられない辛い道でしたが、それを全うしたのです。

善逸が力を使い果たし、そのまま落下していく中、彼は全てを出し切り、全く動く気配がありませんでした・・・

このまま死んでしまうのでしょうか?

第146話「誇り」のネタバレ感想考察

善逸と獪岳の死闘に終止符が打たれ、絶命寸前の善逸を救った意外な人物とは?

そして天国で師匠と再会した善逸に贈られた、最後の言葉とは一体?

一方、炭治郎と義勇の前に、ついにあの因縁の強敵上弦の参・猗窩座が姿を現す!

煉獄の仇を討つ時は、ついに来た!

『鬼滅の刃』第146話は、善逸と獪岳の因縁の戦いに幕が下ろされると同時に、物語が新たな局面へと加速していく展開で進んでいきましたね!

善逸の渾身の一撃である「雷の呼吸 漆ノ型・火雷神」

これによって頸を斬られてしまった獪岳は、最後まで自身の敗北を認めようとはせず、劣っていた善逸に倒されたという事実に憤慨しながら拒絶し、奈落へと落ちていきます。

最後まで善逸を認めようとしない獪岳の救いがたい程の性悪感が出ています。

その頃の力を使い果たし落下していく善逸。

間一髪のところで愈史郎によって救われる事となります。

愈史郎は獪岳に対し人に与えない者は、いずれ人から何も貰えなくなると冷徹な言葉を投げかけ、彼の生き様を痛烈に批判しました。

最後の最後で哀れな最期を向えた獪岳は、そのまま無限城の奈落へと落ちていきます。

そして意識を失った善逸は、三途の川で、亡き師範である桑島慈悟郎と再会していました。

善逸は獪岳と仲良くできなかったことを詫び、そしてじいちゃんが生きているうちに柱になれなかったことを悔やみます。

何度も謝罪の言葉を繰り返していく中で、じいちゃんは涙ながらにお前は儂の誇りじゃと伝えてくれます。

最後の最後で認めてくれたじいちゃんの言葉。

善逸の心を深く癒し、善逸が師範の期待に応え、遺志を継ぐに足る存在であることを示したとも言えるでしょう。

その後、善逸は意識を取り戻し、彼はじいちゃんと獪岳の分も生き、戦い続ける決意を新たにします!

そんな善逸が救助された場所では、村田をはじめとする他の鬼殺隊士たちも奮戦し、愈史郎が珠世の指示のもと、鎹鴉に取り付けたお札を通じて無限城内の情報を産屋敷輝利哉に伝えていきます。

そして、物語の視点は竈門炭治郎と冨岡義勇に移ります。

しのぶの死を悲しみながらも、無惨を討つ決意を固めて進む二人の前に、突如として強大な存在が立ちはだかりました。

それは、彼らの宿敵であり、煉獄杏寿郎を死に追いやった上弦の参・猗窩座でした。

炭治郎は猗窩座の匂いを嗅ぎ分け、義勇と共に臨戦態勢に入ります。煉獄の仇を討つという強い思いを胸に、炭治郎と義勇による猗窩座との激闘が幕を開けていきます!

そして無惨の繭に囚われたままの珠世と、彼女もまた生存しているようです。

吸収される危険に晒されていることが示され、今後の展開に大きな影響を与えそうですね!

第147話「小さな歯車」のネタバレ感想考察

無限城決戦!

鬼殺隊の総力戦における希望と絶望が交錯する戦いの中、幼き当主・産屋敷輝利哉を、引退した宇髄天元と煉獄槇寿郎が護衛する中、禰豆子が珠世の薬で人間に戻ろうと苦悶の時を過ごしていた。

妹のために生きて戻らなければいけない炭治郎。

義勇共に煉獄の仇上弦の参・猗窩座と対峙する!

炭治郎の急成長に猗窩座も本気を見せ、壮絶な三つ巴の戦いが開幕する!

宿命の戦いの幕開けとなった第147話・・・鬼殺隊全体の戦況が映し出し、幼き新当主の覚悟と禰豆子の変化が登場しました。

まず父・耀哉の遺志を継いだわずか8歳の産屋敷輝利哉が、冷静に鬼殺隊の指揮を執り、妹のくいなは家族を失った悲しみで涙していましたが、輝利哉は悲しみを押し殺しながら、泣くな、私たちは負けないと力強く発言する姿は、なんとも幼いながらもお館様な感じが出ていましたね。

父親に負けない精神力と責任感を示す彼を護衛するのは、元音柱の宇髄天元と、元炎柱の煉獄槇寿郎の二人。

これは頼もしい護衛です。

引退したとはいえ歴戦の猛者が輝利哉を守り、鬼殺隊を支える底力と、世代を超えた連携が大きな安心感と希望を与えてくれそうです。

そんな中で場面は変わり、鱗滝の小屋では禰豆子が珠世の薬の影響で苦しんでいました。

鱗滝は、禰豆子が人間に戻るための正念場であると察し、彼女の苦悶を案じながらも、かつて珠世から託された薬の効果を信じ、懸命に見守っていました。

今は見守るしか出来ない鱗滝。

最終局面という言葉が何度も頭を過ると、この長い戦いが今夜終わるかもしれないという独白は、無限城での戦いが文字通り最終決戦であることを示唆してもいます。

そして物語の中心となる無限城での炭治郎と義勇は、上弦の参・猗窩座と対峙し、炭治郎は「ヒノカミ神楽・火車」で猗窩座の腕を斬り、さらに「幻日光」で攻撃を回避しながら顔に斬撃を入れる快挙を見せました!

目覚ましい成長ぶりのその姿は、義勇に柱に届くと言っても過言ではないと言わしめるほど。

炭治郎の力を見せつけられた猗窩座は、ついに杏寿郎の言葉は、正しかったと認めてくれました!

お前は確かに弱くなかったと、炭治朗を認めざるを得なくなる猗窩座は、本気を出すことを宣言し、煉獄を圧倒した真の力が、炭治郎と義勇に襲い掛かっていきます!

煉獄の仇討ちという宿願をかけた、壮絶な二対一の戦い!

はたしてどちらが生き残るのでしょうか!

第148話「ぶつかる」のネタバレ感想考察

上弦の参・猗窩座の圧倒的な強さ!

超高速の攻撃を繰り出されていく猗窩座の圧倒的な強さを前に、義勇は強烈な蹴り受け、戦線離脱を余儀なくされる!

残された炭治郎。

はたして一人で猗窩座を倒せるのか?

対峙する仇敵を前に、煉獄を侮辱する猗窩座の言葉に、激しく怒る炭治朗!

煉獄から受け継いだ意志を刀に込め、猗窩座にぶつけていく!

人間としての尊厳を訴える炭治郎の意志は猗窩座の心を揺るがすのか?

第148話は上弦の参・猗窩座と炭治郎と義勇による激しい戦闘が行われていく内容となっていきます!

猗窩座の恐るべき強さは圧倒的でした!

しかしそれに勝るものは炭治郎の人間としての揺るぎない信念となります!

戦いの幕開けから猗窩座は「破壊殺・乱式」を使い、強力な血鬼術と超高速の体術で義勇と炭治郎を圧倒しました。

義勇の水の呼吸・拾壱ノ型・凪で猗窩座の攻撃を無効化し、炭治郎のヒノカミ神楽・烈日紅鏡で反撃を試みますが、猗窩座の再生能力とスピードには敵わず、わずかな接触でも致命的なダメージを負ってしまうほどと、猗窩座の強さはあまりにも圧倒的です!

しかし猗窩座は義勇の剣技を流麗で素晴らしいと称賛してくれもします。

味方として出会えば良い関係を築けたかもしれませんね。

そんな中でも猗窩座は義勇の一瞬の隙を突いて「脚式・流閃群光」を放ち、遠方へ吹き飛ばしてしまいます!

猗窩座の圧倒的すぎる強者感!

冷徹なまでの攻撃性だからこそ出来る芸当なのかもしれません。

義勇が戦線離脱し、炭治郎は一人で猗窩座と対峙する事となりました!

猗窩座は、煉獄を侮辱するような発言を繰り返し、炭治郎の怒りを煽ってきます!

猗窩座は言います!

弱者は淘汰されるのが自然の摂理と。

その思想は彼自身の過去に根差すものと思われるも、炭治郎は猗窩座の挑発に乗らず冷静です。

炭治郎はお前の言ってることは全部間違ってる!と否定し、生まれた時は誰もが弱い赤子だ。誰かに助けてもらわなきゃ生きられないと、猗窩座もまた弱者として生まれたことを指摘しました。

そして強い者は弱い者を助け守る!

そして弱い者は強くなり、また自分より弱い者を助ける!

これが自然の摂理だと、力強く語る炭治朗に猗窩座は今まで鬼として培った価値観を揺さぶっていきます!

ただ真っ直ぐに自身の正義を貫く炭治郎!

今後の猗窩座との一騎打ちはどちらが勝つのでしょうか?

第149話「嫌悪感」のネタバレ感想考察

上弦の参・猗窩座と炭治郎の激しい一騎打ち!

未だに勝敗の見えない戦いに炭治郎の言葉は猗窩座に激しい不快感を与えた!

憤怒を露わにし、人間だった頃の師の幻影を思い出す猗窩座は超高速の正確無比な攻撃を繰り出していく!

防戦一方の炭治朗、ついに日輪刀を白刃取りされ、絶体絶命のピンチを向えてしまう!

追い詰められた炭治朗に勝機はあるのか?

炭治郎との一対一の激戦は、猗窩座の歪んだ思想に真っ向から異を唱えていき、猗窩座の価値観を揺らがせていきます!

弱者だからという理由だけでなく、炭治郎の存在そのものに強い不快感を抱くようになり、怒りを爆発させた猗窩座は、自身の人間の頃の師匠らしき人物の幻影を振り払ってしまうほど、炭治朗の言葉に動揺してしまったみたいです!

そしてそのまま炭治朗に向って「破壊殺・砕式 万葉閃柳」に「脚式・飛遊星千輪」を超高速で正確無比に放ち、炭治郎を圧倒していきます!

しかし負けじと炭治郎は「ヒノカミ神楽・飛輪陽炎」で反撃し、傷を与えるものの、その攻撃は致命傷にはなりませんでした!

防戦一方に追い込まれてしまう炭治朗。

猗窩座の攻撃は的確に急所を狙い、炭治郎は動作予知を使っても対応しきれい猛スピードに追い込まれます!

絶体絶命の危機に陥った炭治郎は、ついに日輪刀を猗窩座に真剣白刃取りされてしまいます。刀が折られる寸前、炭治郎は得意の頭突きを繰り出すも、猗窩座には通用しません。しかし、まさにその時、吹き飛ばされていたはずの冨岡義勇が、背中の痛みを訴えつつも戦線に復帰!猗窩座の腕を斬り落とし、間一髪で炭治郎の窮地を救いました。義勇の復帰は、炭治郎にとって大きな希望となり、ここから二人による反撃の狼煙が上がることが示唆されます。

一方、場面はここで変わります!

煉獄家へと移り、弟・千寿郎が仏壇の前で祈る姿。

どうやら千寿郎は、炭治郎に宛てた手紙の中に炎柱の書に記されていた「日の呼吸」に関する極めて重要な情報を手紙で伝えたみたいです。

でも、この手紙が炭治郎の手に渡る前に戦闘が始まってしまったと、「日の呼吸」の情報はまだ、炭治朗に届いていないみたいです!

その情報がもたらす可能性が、今後の戦局を変えるかもしれません!

そして猗窩座の圧倒的な強さの中で義勇もついに復帰します!

炭治朗と義勇の連携に猗窩座を圧倒できるのでしょうか?

第150話「気づき」のネタバレ感想考察

猗窩座との死闘が続く中でついに義勇が覚醒しました!

戦線へと復帰した義勇は、猗窩座との極限の戦いの中で、ついに痣を発現させます!

左頬に浮かび上がった水の模様の痣。

その発現と共に義勇のスピードと剣技は飛躍的に向上していき、ついには「水の呼吸・肆ノ型・打ち潮」で猗窩座に鮮やかな一撃を入れてしまいます!

しかし猗窩座はその痣を発現した義勇の超高速攻撃にも瞬時に対応してしまいます!

流石は猗窩座、一筋縄ではいきません!

わずかなダメージを受けるものの、その驚異的な回復力と対応力で義勇を圧倒し続け、猗窩座の強さが常軌を逸していることを改めて示しました。

そんな猗窩座の尋常ならざる強さに直面し、炭治郎は必死にその謎を解明しようと分析を始めていきます!

まず猗窩座が背後や死角からの攻撃にも必ず反応するのは何故か?

考えていく中で炭治朗は闘気による感知能力に疑問を抱きました。

それは伊之助が以前に、殺気を込めて見てくる奴は一発でわかると言い、殺気の込もってないへろへろの一撃では鬼の硬い頸は斬れないと話していた内容を思い出していきます!

それが猗窩座を倒す大きなヒントとなったのです!

すぐさま炭治郎は、猗窩座の感知する「闘気」が、通常の殺気とは異なる、闘おうとする意志や鍛錬した量など、より深層的なものであると仮定しました。

そして自身の匂いによる動作予知との共通点を見出していき、猗窩座の闘いの羅針盤を狂わせる方法を思い付きます。

思考を巡らせ、炭治郎はヒノカミ神楽・円舞で猗窩座に肉薄するも、日輪刀を掴まれてしまいます!

絶体絶命の危機に陥るものの、咄嗟の判断で回避し、その瞬間、猗窩座の闘気を感知しない「無の領域」のような状態へと至ります。

炭治郎は闘気、磁石、羅針盤、感知、殺気、不可能、思考の領域と、ついに猗窩座の攻略法を掴んだのです。

これが猗窩座を倒すきっかけとなればいいのですが!

第151話「鈴鳴りの雪月夜」のネタバレ感想考察

さて今回の第151話では、炭治郎が亡き父・炭十郎の記憶を追憶し、猗窩座を倒す事の出来る、究極の境地「透き通る世界」に足を踏み入れ、覚醒する盛り上がりを見せましたね!

猗窩座の圧倒的な強さ!

その根幹となるのは「闘気」を感知する「羅針」と、一筋縄ではいきません!

苦戦する中で炭治郎の脳裏に、病弱ながら常に穏やかだった父・炭十郎の姿が蘇りました。

幼い頃、夜通し舞われるヒノカミ神楽の過酷さを案じた炭治郎に対し、炭十郎は頭の中が透明になってくるという不思議な感覚について語ってくれたみたいです!

それは無駄な動きを極限まで削ぎ落とし、自分の身体の隅々まで認識することで、血管や筋肉の開閉すら自在に操れるようになるという、絶え間ない努力の先に辿り着く「領域」でした。

さらに炭治郎は父が死の10日前に、家族を襲おうとした巨大な人喰い熊を、斧一本で一瞬にして首を斬り落とした驚愕の記憶を思い出します!

その時、父の匂いは一切乱れず、恐怖も殺気も放っていなかった。

この、感情も闘気も持たない、まるで植物のような状態での圧倒的な強さが、彼か語っていた「透き通る世界」の本質であり、幼い炭治郎に父が見せてくれた「見取り稽古」だったことを悟ります。

猗窩座に日輪刀を掴まれ絶体絶命の危機に瀕した瞬間!

炭治郎は父の言葉とあの熊との戦いの記憶を繋ぎ合わせ、一瞬だけ「透き通る世界」へと「入る」ことに成功しました!

その瞬間、猗窩座の身体が透けて見え、筋肉や血管の動きが全て認識できるようになり、未だかつてない速度で動く感覚を得たのです!

この「透き通る世界」の会得は、猗窩座が闘気を感知する羅針の能力を無効化するだけでなく、相手の動きを完全に予測し、急所を見抜くことを可能にしました。

これは煉獄や痣を発現した義勇でさえ圧倒された、猗窩座を攻略するための、まさに切り札となる覚醒だったのです!

炭治郎がこの新たな力をどう使いこなし、猗窩座との激闘に終止符を打つのか?

全てはこの能力にかかっています!

第152話「透き通る世界」のネタバレ感想考察

第152話で猗窩座と激戦を繰り広げる炭治郎が遂に「透き通る世界」を完全発動に成功しました!

義勇が痣を発現させるも猗窩座の猛攻の前に防戦を強いられ、水の呼吸の型を出し尽くし、最後は猗窩座の正確無比なカウンター攻撃によって日輪刀を折られてしまいました!

そのまま腹部に強烈な一撃を見舞われしまう義勇ですが、絶体絶命の窮地に立たされたその時に炭治郎が完全に「透き通る世界」の領域へと覚醒を果たしてしまいます!

すでに炭治朗の視界には、猗窩座の肺の動きや血管の収縮まで全てが透けて見え、自身の筋肉の動きすらも鮮明に認識できるようになっていたのです!

この新たな能力により、炭治郎は猗窩座の「闘気」を完全に閉じた状態で、超高速かつ正確な動きで、猗窩座の右腕を一瞬で斬り落とし手しまったのです!

義勇の腹部を撃ち抜く寸前に命を救った炭治朗。

猗窩座は自身が感知できない炭治郎の変化に驚愕し、本能的に危険を察知した彼は、切り札である「術式展開・終式・青銀乱残光」を放ちます!

しかし炭治郎の目には、その猛攻すらも時間がゆっくり進むように見えており、完全に透き通る世界を使いこなしていました!

炭治郎はそのまま猗窩座の背後へと回り、自身の存在を完全に消しさっていたのです!

殺気を一切放たない「無の領域」のまま接近し、今からお前の頸を斬ると声を上げ、猗窩座の動揺を誘い、炭治郎は渾身の「ヒノカミ神楽・斜陽転身」を放ちます!

見事に猗窩座の頸を一閃し、猗窩座が馬鹿なと絶句するほどの完璧な一撃を見舞います!

炭治郎が猗窩座の頸を斬り落としたことで、煉獄の仇討ちという悲願が達成されたのですが、この一撃は、炭治郎の並外れた成長と、父から受け継いだ「透き通る世界」が、上弦の鬼をも凌駕する力であることを証明したのです!

第153話「引かれる」のネタバレ感想考察

今回の第153話では炭治郎が渾身の一撃となる「ヒノカミ神楽・斜陽転身」で、ついに煉獄さんの仇を取りました!

強敵上弦の参・猗窩座の頸を斬り落とし、無事に決着かと思いきや、信じがたいことに猗窩座は無惨並の再生能力を発揮してしまいました!

そんなのアリか?

炭治朗と義勇を絶望の淵に突き落とす、衝撃的な展開となってしまった猗窩座のまさかの復活劇は、猗窩座はまだ戦えると叫び、自身の頸を再び繋ぎ合わせようとするなど、もはや規格外の鬼となってしまったようです。

義勇が折れた日輪刀を投げつけ、頸を再び落としますが、猗窩座の身体は崩壊することなく、無惨と同じく頸の弱点を克服してしまうかもしれません!

頸のない状態で暴走を始めた猗窩座の身体。

意識を失いかけた炭治郎に容赦なく攻撃を加え、彼を壁へと叩きつけました!

義勇は満身創痍になりながらも炭治朗を守ろうと、不屈の精神で立ち向かいますが、猗窩座の異常な再生力と猛攻に限界を迎えてしまいます。

そんな猗窩座の脳裏に、突如として人間時代の師匠らしき人物の言葉がよぎります。

しかしその声を目障りと猗窩座は振り払うも、その手を掴んだのは謎の女性の幻影でした。彼女は猗窩座の人間時代の想い人らしく、もうやめてと涙ながらに呼びかけてきました。

猗窩座の過去にいったい何があったのか>

そして彼が鬼となった深い悲しみとは?

強さへの狂気にとらわれた猗窩座の心を唯一揺り動かす存在。

猗窩座の人間時代に何があったのか?

狛治と呼びかける彼女の存在が、この壮絶な戦いの決着を付けるのでしょうか?

第154話「懐古強襲」のネタバレ感想考察

今回のお話は猗窩座の壮絶な過去が明かされていきました。

何故に猗窩座はあそこまで強さに執着するのか、その根源が描かれていた今回のお話の前半は、義勇が炭治朗を守ろうとしたことから始まります。

もう二度と目の前で家族や仲間を死なせないと強く心に誓い、炭治郎を守ろうと立ち向かう義勇!

そんな彼の決意に応えるかのように、頸のない猗窩座はピタリと動きを止めてしまい、そのまま人間だった頃の過去を追憶していきます。

かつて人間時代の名前は狛治と名乗り、病弱な父のために薬代を稼ごうと財布を盗み、その罪で捕まっては百叩きの刑を受けるという、過酷な少年だったみたいです。

狛治の腕に刻まれた罪人の刺青は、その苦しみの証でもあり、父は狛治が罪を犯したことを知り、彼に真っ当に生きるよう遺書を残し、自ら命を絶ってしまいました。

ただ救いたかったのにと、最愛の父を失った狛治の心は絶望と怒りに満たされてしまいます!

こんな世の中は糞くらえだと、どいつもこいつも、くたばっちまえと叫びながら、街で暴れるようになる狛治。

そんな自暴自棄になった狛治を救ったのは、素流という武術の道場を営む慶蔵でした。

慶蔵は、妻を亡くし病弱な娘・恋雪の看病をしているという、今の狛治と同じく深い悲しみを抱える人物でした。

慶蔵は狛治を罪人としてではなく、一人の人間として受け入れてくれたのです。

自分の道場へと誘い、狛治は慶蔵の娘である恋雪と出逢うこととなります。

病弱な恋雪の姿に、狛治は亡き父の姿を重ね、この慶蔵と恋雪との出会いが、狛治の人生に新たな光を灯してくれたのです!

狛治は強くならなければという言葉を呟きながら、大切な人を守るために強くなりたいという純粋で温かい心を取り戻していったのです。

では何故に狛治は鬼へとなってしまったのか?

人として生きる道を模索し始めていた彼に起きた悲劇。

いったい何があったのか?

第155話「役立たずの狛犬」のネタバレ感想考察

ようやく得れた狛治の守るべき幸福。

しかし現実は彼から幸福を奪い、残酷な鬼への変貌させた!

今回の第155話では、猗窩座の人間時代・狛治の人生の悲劇的な結末が描かれていきます!病弱な父の姿に重ねた恋雪の看病に献身する狛治。

弱音を吐きながらも気遣う恋雪に対し、狛治は来年も再来年も花火は上がると当たり前のように未来を語り、その素朴な優しさに恋雪は涙を流すなど、二人は恋仲へと想いを深めていきます。

そして3年後!

狛治18歳と恋雪16歳。

恋雪の病状は奇跡的に回復し、慶蔵は狛治に道場を継ぎ、恋雪との結婚を提案してくれました。

最初は未来もない罪人としての過去しか持たない自分を、ここまで愛してくれる人がいるという事実に、狛治はようやく生きる事への希望を見出したのです!

恋雪との結婚を誓い、誰よりも強くなって一生あなたを守りますと約束した彼ですが、その幸福はあまりにも短く、残酷な形で打ち砕かれてしまったのです。

狛治が父の墓参りから戻ると、道場の井戸に毒が入れられていたのです!

そのせいで慶蔵と恋雪が毒殺され、狛治は愛する者をいっぺんに失ったのです。

犯人は隣接する剣術道場の妬みによる卑劣な犯行と知り、大切な者を二度も守れなかった絶望と怒りは、狛治を狂わせてしまいます。

剣術道場へと乗り込み、67人の人間を原型を留めないほどに惨殺していきます。

その血まみれの姿を見た無惨は、狛治の強さと絶望を見抜き、彼を鬼へと変貌させてしまったのです。

鬼となった猗窩座は記憶を失い、守りたいものはもう何一つ残っていないという虚しさを抱え、ただ強さを求め続ける鬼となった!

あまりにも悲しい過去を持ち、無意味な殺戮を繰り返してきたことが明らかにされ、猗窩座の強さの根源が愛する者を守れなかった悲痛な後悔と絶望にあったことが判明したのです。

第156話「ありがとう」のネタバレ感想考察

猗窩座との壮絶な戦いにようやく幕が閉じ、人間として終える事を決意するも、簡単に無惨の呪縛は解けませんでした!

炭治郎によって頸を斬られ、人間時代の記憶を取り戻した猗窩座は、かつて師範慶蔵に生まれ変われと言われた言葉を思い出します。

守るべきものが失われ、全てを失った虚無を再認識し、一度は再生しかけた頭部も、彼自身が再生を拒絶した事で、勝負はついた、潔く地獄へ行きたいと、鬼としての生からの解放を望んだのです。

悲しい過去と向き合い、人間としての死を受け入れた猗窩座ですが、それは無惨が許すはずもなく、猗窩座を再び鬼として蘇らせ、暴走させようとします。

再び鬼となる猗窩座!

しかし、彼の前に現れたのは亡き父と師範の慶蔵に、そして自分を愛してくれた恋雪でした。無惨の支配に抗い、狛治として自我を取り戻した彼は、もう充分です、おかえりなさいと、恋雪に抱きしめられます。

守れなくてごめんと、約束を何一つ守れなかったと泣き崩れる狛治。

しかし恋雪は涙を流しながら包み込み、無惨の支配から解放してくれました。

こうして猗窩座は鬼としての生を終え、最愛の恋雪に抱かれ、人間の狛治として塵となって消失したのです。

かつて強さだけを渇望し、守りたいという純粋な願いを持ち、強さに振り回された彼にとって、求める強さを捨てる事が安らぎだったのかもしれませんね。

そして場所は変わりカナヲと童磨との死闘が再び繰り広げられる場面へと変わり、しのぶの仇を取る為に奮戦する彼女。

はたして勝てるのかと、次回に続きます!

第157話「舞い戻る魂」のネタバレ感想考察

第157話では猗窩座との戦いがようやく終わり、狛治として安らかに消滅した猗窩座は、父、慶蔵、恋雪にただいまと伝え、そしておかえりと迎えられ、温かい場所へと帰っていきました。

その死を見届けた炭治郎と義勇は、限界を超えた疲労でその場に倒れ込み、しばらくは戦線離脱を余儀なくされてしまいます。

そして場面は変わり、上弦の壱・黒死牟が猗窩座の敗北を察知し、軟弱千万と激怒し、刀を鞘に収める一瞬の動作で、周囲の大量の柱を瞬時に、音もなく両断する抜刀術を披露しました!

こいつ倒せるんだろうか?

そしてまたもや場面は変わり、上弦の弐・童磨とカナヲとの戦いへと切り替わり、これまで感情を表に出さなかったカナヲが衝撃的な変貌を見せてしまいます。

それは童磨が猗窩座の死を悲しむふりをするのに対し、カナヲは彼の言葉が全て嘘であることを見抜きました。

もう嘘ばっかり吐かなくていいからと、何も感じないんでしょと、容赦ない毒舌でその本質を突きつけました。

童磨がわざと泣き、わざと感情を露わにしている事を見抜いたカナヲは、何のために生まれてきたのと、みっともないからさっさと死んだ方がいいよと、これ以上にない毒舌で童磨を罵り、そして激怒させてしまいます。

童磨は激昂するような事はしなくとも、静かに怒りを貯め、猛烈な殺気に包まれてきます。

いつもと様子の違うカナヲは冷静に童磨の攻撃をかわし、反撃の一撃を腹部に与えていきます。

その圧倒的なまでの回避能力と身体能力を見た童磨は、彼女がしのぶより実力があるかもしれないと評価しました!

炭治郎との出会いによって自らの意思で感情を表現するようになり、成長した彼女。

童磨に勝つ要因となるのでしょうか?

第158話「破茶滅茶」のネタバレ感想考察

第158話では童磨とカナヲの壮絶な戦いが描かれていきましたね!

息を呑む展開となる一進一退の激戦と、カナヲの姉たちを惨殺した童磨への深い憎悪を胸に、「花の呼吸」と類い稀なる動体視力で、童磨の繰り出す血鬼術を紙一重でかわしていく彼女。

もうかつての弱いカナヲではありません。

そして童磨に反撃を繰り出していくも、童磨はカナヲの持つ目の特異性を見抜いてしまいます!

それを知るやいなや、潰そうと狙ったり、周囲を凍結させる「枯園垂り(かれそのしづり)」や、視界を遮る「凍て曇(いてぐもり)」など、多彩な冷気系の血鬼術で彼女を追い詰めます。

少しでも凍らされればアウトと、カナヲは冷静にそれらに対処し、攻防一体の技を繰り出しますが、童磨はさらに強力な「蔓蓮華(つるれんげ)」や、広範囲を凍らせる「寒烈の白姫(かんれつのしらひめ)」を放ち、上空から「冬ざれ氷柱(ふゆざれつらら)」を連発してきます!

圧倒的な攻撃力をみせつける童磨!

防戦に迫られるカナヲの一瞬の隙を突いて、なんと日輪刀を奪い取ってしまいます!

頼みの武器を奪われ、絶体絶命の危機に陥るカナヲ!

日輪刀を失い、無数の氷の蓮華が迫る中、カナヲはわずかな隙間を見極めようと集中しますが、もはや避けきれないかと思われました。

絶体絶命の中で、まさの来訪者。

天井を突き破って落ちてきたのは、猪の頭を被った嘴平伊之助でした。

「獣の呼吸・伍ノ牙・狂い裂き」で童磨の血鬼術を斬り裂き、叫びながら参戦する伊之助!

カナヲも童磨もその突然の乱入に驚き、童磨戦は一気に新たな局面へと突入していきます!

第159話「顔」のネタバレ感想考察

上弦の弐・童磨との戦いが、伊之助の怒りと驚異的な身体能力、そして隠された因縁によって、大きく動き出す展開となりました。

窮地のカナヲを救い出した伊之助は、童磨がしのぶを侮辱した事で怒りを覚えます。

過去にしのぶに優しく手当してもらったと、そんな彼女を侮辱したことに、猪突猛進で童磨に突進してしまいます!

カナヲの助言も聞かずに繰り出した「獣の呼吸・肆ノ牙・切細裂き」は童磨に軽くいなされますが、伊之助は巧みに童磨の攻撃を蹴り上げ、カナヲの日輪刀を取り返してくれました。

そんな機転を利かせた伊之助は、「獣の呼吸・玖ノ牙・伸・うねり裂き」を童磨に放ちます!

自身の腕の関節を外して攻撃範囲を大幅に伸ばし、離れた場所から童磨の両目を斬りつける人間離れした一撃。

伊之助にしかできないであろう芸当は凄まじく、なんと斬撃後には関節を瞬時に戻すという離れ業まで披露してしまいます。

伊之助の身体能力と戦闘センスは、まさに規格外ですね!

しかし戦況はさらに急展開を見せます!

なんと童磨は伊之助の隙を突いて、猪の被り物を一瞬で奪い取ってしまいます。

そして伊之助素顔を見た童磨は何か見覚えがあるぞと、意味深な言葉を発しました。

その言葉の真意とは?

第160話「重なる面影・蘇る記憶」のネタバレ感想考察

今回の第160話はでは童磨と伊之助の間には、あまりにも残酷な因縁があったのです!

伊之助の顔に見覚えがあると語った童磨。

自らの記憶を呼び起こすために、自身のこめかみに指を突っ込み、そのまま脳を抉るという悍ましい方法で、過去の記憶を強引に引き出す童磨。

その中で思い出したのは約15年前、当時まだ赤ん坊だった伊之助を抱いた一人の女性・琴葉の事でした。

琴葉は夫や姑からの暴力に苦しみ、安息を求めて童磨が教祖を務める「万世極楽教」に身を寄せてしまったのです。

童磨は琴葉を食べるつもりはなく、その歌声と美しさを気に入って生かしておいたと語ります。

しかし頭は鈍いものの感覚が鋭かった琴葉は、童磨が信者を食い殺している現場を目撃してしまいます。

幼い伊之助を抱いて教団から必死に逃走を図るも、暗い森の中を彷徨い、人里への道を見失った琴葉がたどり着いたのは絶壁でした。

追いつめられた琴葉は、童磨に殺される直前、せめて我が子だけでも助けたいと願い、愛する伊之助を崖下へと投げ落とし、自らの命を犠牲にしたのです。

童磨は、その行為を嘲笑し、その後琴葉の身体を骨まで残さず喰らったと語り、伊之助をあざ笑います。

伊之助は自身が悲惨な生い立ちであったこと、最愛の母を殺し喰らった鬼が目の前にいるという残酷な事実が知り、怒りを爆発させます。

童磨の嘲りを受けながらも、琴葉が自分を抱きしめ命に変えても守るからと語りかけた優しい記憶を鮮明に思い出します。

伊之助は母親と仲間を殺した、その怒りを童磨への絶対的な復讐へと昇華させ、童磨へと挑みます。

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この記事を書いた人

鬼滅の刃に登場するキャラクターの漢字について、読み方・書き方・変換方法・意味をどこよりも詳しく解説します。

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